とある介護予防の教室にて
お花見の日帰りプラン作成、というグループワークを行いました。

認知症を予防する取り組みには運動や栄養など様々なものがありますが、
【知的活動】というのも大切です。

これは脳を使って課題を扱う事で、脳トレのゲームやクイズはもちろんですが、
楽器を演奏する事、音楽に合せて振付で踊る事、新しい料理のレシピを考えるなども当てはまります。

旅行計画を立てる、というのも知的活動。

●目的地を決める
●行程を考える
●現地で楽しむことを決める
これらをグループで相談しながら計画を立てていきます。

ただ、思いついたものや行きたいこと、やりたいことを言って盛り込めばいい、のではなく

出かける時期、何日の行程か
参加者の体力や好みなどを考慮しての行き先
目的地までどのようにしていくか?それはどのくらい時間がかかるか?
現地で楽しむ事の順番や所要時間

などなど、多くの事を考えなければなりません。

それらをグループで意見や情報を出し合って相談

各々の過去のお出かけした時の経験
調べてきた情報や知識
等を踏まえてプランを作成していきます。

この作業を行う事で

【エピソード記憶】過去の経験を思い出す
【段取り、計画力】物事の順番を決める
【注意力】一度に複数の事に意識を向ける
(例 ○○に立ち寄ってという行程を考える際に、そうする事で帰りの時間は大丈夫か?という事も配慮する)
【コミュニケーション】グループ間で意見や情報を双方向にやりとりする

これら、脳を使う作業を行うこと出来ます。

今回の発表はこちら。

現地の美味しいお菓子をお土産にしよう、という話や
〇〇さんが◆◆という名所を良く知っているからガイドして欲しいわ~~♪
など、皆様のエピソード記憶を活かしての楽しいディスカッションを経てのプラン完成となりました。

こうすると、皆さん行った気分を想像・妄想されるんですね。
『これ、行きたくなったわ~~』と多くの方が仰ります。
そして、実際に行動に移された方も今までたくさん見てきました。
そうする事で、参加者間の交流もより活発になり、教室時以外での繋がりも出来てきますね。

運動だけでなく、様々なアプローチで介護予防教室を指導しています。