介護予防教室などで参加理由を尋ねると
『しっかり歩ける・立ち座りできる体力をつけたいから』と言われることがあります。
この体力は『行動体力』と言われています。
『行動体力』とは、筋力や柔軟性・持久力など身体を動かす=活動を行うための体力と言えます。
そして、体力には『防衛体力』というのもあるんです。
これはヒトの身体の働きをある一定に保つ役割。
例えば、体温
日本は四季があり夏は35度以上や冬は氷点下など気温が大きく変動しますよね。
1日の中でも上下します。
その気温の変化にも関わらず人の体温は一定に保たれています。
36度くらいでしょうか?
(ちなみに私は低くて35,5度なんです…これはこれでちょっと問題)
またお風呂やサウナに入ることもありますよね。
そんな外気の変化に体温がついていったら、とんでもないことになります!
これ、『恒常性』といって、人間本来持ってる力なんです。
この外からの力に対して、身体の働きを一定に保つ力のことを
『防衛体力』と言います。
この外からの力(ストレス)
気温、気圧、酸素濃度、化学物質、精神的ストレス、生理的ストレス(疲労、時差、空腹など)
そして、
【細菌・ウイルス】
免疫と呼ばれるものですね。
そして、この防衛体力も運動によって高められることが明らかになってきています。
体力って日々の健康習慣の積み重ねですよね。
『この教室通いだしたら、以前より風邪をひくことが少なくなったわ』
習慣となった結果と言えるかもしれませんね。
『こういう時期だからこそ、運動しなくては!と思って参加しました』
嬉しいことです。
現に、先週のスポーツクラブのレッスン、いつもと同じ?いやいつもより多くの方に
ご参加いただきました。
で、このスポーツクラブに通っている方は普段から運動している方が大半なので、
防衛体力もきっと高いことでしょう。
気になるのは、普段運動していない人。
この状況だから身体動かさな!と思われるのは良いことですが、体力って直ぐにつくものではない!
普段から心がけていないと。
ヒトって、身体の事に対しては何か問題があってから対処する、問題があって事の重大さに気付く、そんな感じですよね。
で、対処だからその場で対応できること、それが薬だったり、ツールだったり。
外からの力に頼ろうとする傾向だけで、自分の力を高めることに蔑ろになりがち。
自分の力ではどうにもならない時に外からの力に頼る‥。
そうしないと、自分の力がどんどん弱くなる。
だから普段から自分の力を高めることに心掛ける。
それが体力、特に防衛体力。
これを機に、普段から体力をつける健康習慣の重要性に気付き、
運動への意識を高めてほしいですよね。
行動体力も防衛体力も高める体操指導・講演は
介護予防体操指導・講演のページ
もご覧ください。