高齢者の脳と身体の健康運動指導士、介護予防体操教室指導の石井です。
指導中に参加者が姿勢や足幅などのポジションが違っていた時、修正しますよね。
例えば
「足幅を腰幅に広げましょう」
「座面のやや前方に座りましょう」
「足裏をつけて行いましょう」
など
しかし、
●何度言っても伝わらない
●修正が必要な事に気づかない
●他の方は修正しているのに、一番修正して欲しい方がそうしない
など、うまく伝わらない事への悩みってございませんか?
私も現場では良くあります。
「もっと前の方に座って欲しいのに~~、そんな座る位置じゃストレッチ出来ないし(~_~;)」
など、指導中に頭の中でモヤモヤがずーっと付きまといます。
そんな時についつい
「はい、こうですよ」
「狭いので、このように広げましょう」
などとその方の修正したい個所を直接触って動かす、という事が起こりがちです。
(安全(今まさに転倒しそうな時など)の為に直ぐにそうしないといけない時はやむを得ないです)
安全上直ぐに…ではない時に、介入している指導が続くと
その状況は改善されますが、ご本人は気付いているでしょうか?、次から意識されるでしょうか?
指導者としては、参加者ご自身が体操を習得して、自分で実践されるようになってほしいですよね。
それを毎回毎回同じことを言っていては、習得されるところまで進まない…ともどかしい思いになるかもしれません。
参加者自身からすると、いきなり指導者に動かされてびっくりされるでしょうし、
気づかないまま(=自分の身体の位置や感覚のキャッチが出来ていない)なので、次回も気づかないかもしれないです。
また、自身で判断して動いたのではないので記憶にも残りにくい(=次回自主的に行うかどうか?)でしょう。
よって
●何度言っても伝わらない
●修正が必要な事に気づかない
●他の方は修正しているのに、一番修正して欲しい方がそうしない
事が起こり得ます。
【姿勢やポジションなどの修正が伝わらない時の伝え方】
◆参加者が自身で気づいて
◆自主的に修正して
◆それを覚えて実践して頂ける
その為には、自分の身体の感覚や位置に意識を向けて頂く問いかけや見せ方です。
「足元を見てみましょう、その幅と腰幅は同じくらいですか?」
「横から見るとこの位置ですよ、皆さんお尻が椅子のどのあたりについていますか?」
「足裏の親指側と小指側がついているか確認しましょう」
そうして、参加者自身が
『あっ、足先狭いわ~』
『あれ、深く腰掛けたなあ』
『小指側ついていると思っていたのに…離れているわ』
と気づくことで、参加者自身が修正しようと自らの意志で動かれます。
そうしようとしたことに対して指導者は
「はい、良いポジションになりましたね」
「その位置だとしっかり効きますよね」
と褒める言葉をかけると、参加者は自信となり印象・記憶に残り、ポジションについて習得されます。
いきなり参加者を修正しに介入せずに、問いかけや見せ方などで気づきを与える…
その様なアプローチしてみませんか?
指導の循環という集団指導のアプローチの原則があります。
その中の【修正】についてお伝えしました。
指導の循環については
JAFA(公益社団法人日本フィットネス協会)を詳しくご覧ください。
(リンク先ページの下部にイラストで解説されています)
参加者のやる気を引き出す、集団の高齢者運動指導者を共に目指しましょう!
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