体操を説明して、いざ参加者様に始めていただく時に
『せーの』とか
『さんはい』など言いますよね。
その掛け声で参加者が動き始めるタイミングを計って、その瞬間に意識を向ける。
そのタイミングで一斉に動くことで、一体感が生まれる(グループダイナミクス)
必要な指導の声掛けだと思います。
先日ある動画で
『せーの!‥さんはい!』と仰っていました。
この2つ並べての掛け声はいたるところで聞きます。
この掛け声。
・この並びが既に身体に染みついている人にとっては、これで一つの掛け声として捉えているから、まあいいのかも。
・せーの!だけだとタイミングをつかむのに間に合わない人にとっての余裕の間をつくる。
と良い面もありそうですが。
◆『せーの』でタイミングつかめて、動こうと準備したのに『さんはい』言われると混乱する。
(おいっ!やらへんのかよ!、と前のめりでツッコミしたくなる)
◆動く内容を覚えていたのに、その余分な間のせいでせっかく覚えたことを忘れてしまう。
(短期記憶が低下した人や注意機能が低下した人は、記憶の保持が難しいのですぐにやりたがる。それを削がれる事)
せーの!で動こうとしていた人にとっては、【???】と感じる瞬間。
ちなみに、『さんはい』の意味を調べると【せーの、と同じ意味】と出てきました。
とすれば、『せーの、せーの』と同じ事を2度言っているんですね~~(-_-)
『さんはい』で【オイッ!】と、集中力・意識が途切れた瞬間に、あれ?どんな動きだったっけ?となる方がいらっしゃいます。
そこで、慌てて周りを見ながら追いつこうとすると、もうそこで自分の身体への意識が抜け落ちてしまいます。
【せーの】の前に、如何に分かりやすく、集中力や意欲を上げられるような説明をしているか。
①参加者何となく聞いていて【はい、はい】程度の理解と集中力
②参加者が真剣に聞いていて自分の中でイメージして心と身体の準備が出来た状態。
②だと【せーの】でも充分にタイミング合って、気持ちよく意識高く動作に移れます。
(参加者の集中力・注意機能を持続させるトレーニングとして、意図しての【せーの、さんはい】なら、二つ並べも納得できます)
②になるような、指導の進め方。
【動きの見せ方】【説明の言葉のボリューム】【メリハリきいた説明内容】
【声のトーン、抑揚】【指導者の立ち位置、立ち振る舞い】
【参加者の理解を促したり、理解を確認する問いかけ】
など‥。
内容のバリエーションと同じくらい(いえ、それ以上に)
指導スキルのバリエーションって大切だと思います。