こんにちは。 高齢者の脳と身体の健康運動指導士【石井誠】です。
体操指導では、参加者は指導者の動きの『真似』で取り組むことがあります。
良くあるのは、初心者の方が指導者の身振り手振り通りに動くときや、そうでない方も初めての動きを真似ながら動いて覚える場合、見て一緒に動きながら覚えるという事をしているんでしょうね。
一方で、いきなり自分は動かずに、指導者の動きをじーっと見て、もしくは言葉の説明をじっくり聞いてから動いてみる、という方もいますよね。
人は五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)や深部感覚(温度、圧、痛み、平衡感覚、筋や腱の伸び縮みなど)から情報を得ます。
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その情報から思考・判断して
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それをもとに表出(動き・表情など)します。
一般的には、五感による情報入力の割合は視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚は1%といわれています。
という事は、視覚優位で指導者の動きを直ぐに真似てしまう、という事はよくある事です。
現場でも、
『では、次の合図でこのように右手を上げてみましょう』と説明した時に、一緒に右手を上げている方…いらっしゃいますよね。
この時は、
視覚情報【右手が上がっている】
聴覚情報【次の合図】【右手を上げる】
一緒に上げている方は、これらの情報の中から【右手が上がっている】が優先的に入り、しかも【次の合図】という情報が入らなかったか若しくは入ったが判断する段階で処理できずに脱落した、等により真似てしまった…と考えられます。
または、それぞれの情報が処理されたが『今、試しに上げてみよう』と判断して敢えて上げてみた、という事も考えらえますよね。
その人の脳の使われ方って様々ですから、こちらが示したことに対して【どの様に脳が反応してその表出になったか】、と考えるとその方の行動を良し悪しで判断することなく受け止めよう・受け入れようと思えます。
そして、その方にとってより脳にとって刺激的(活性的)で入力から表出に繋がる為にどの様に伝えればいいか…を
色々と試したくなります。
現場で観察していると、ホント勉強になります…。