マスクで口元が隠れると、これだけ表情が分からなくなるんですね…。

指導していると、参加者の表情が読み取れないことが毎回です。

もともと

顔の筋肉(表層筋)が筋力低下
脳の機能低下で表情が乏しくなる

などで、感情を表情で表出させることが難しくなります。

そこに、マスクで口元が隠れてしまうと‥

なかなか大変ですよね。

私のような指導者側としても不都合感じますし、
参加者側も自分の気持ちを表情で示せられないことにより、
【意思疎通がうまくいかない…】【自分の印象が誤って伝わってしまう】という不都合があるかもしれませんね。

ですので、顔だけでなく身振り手振りや目線、話し方で補わないといけませんね。

メラビアンの法則というものがあります。
「感情や気持ちを伝えるコミュニケーションをとる際、どんな情報に基づいて印象が決定されるのか」

視覚情報は見た目、しぐさ、表情、視線
聴覚情報は声の質や大きさ、話す速さ、口調
言語情報は言葉そのものの意味、会話の内容

マスク越しの表情が分からないという事はそれ以外の視覚情報(見た目、視線やしぐさ)で頑張らないといけませんね。
・見た目を頑張る‥身だしなみなど
・視線を頑張る‥アイコンタクトを意識して
・しぐさを頑張る‥身振り手振りを大きく、明確に

聴覚情報も声の大きさやトーン、速さ、など聞き取りやすい話し方で。

確かに‥
ある教室で、90歳を超えた参加者で口腔機能が低下しているので活舌に影響して
話されている内容が分かりにくい時があります。
でも、その方は声の抑揚がとてもあり、頷きだけでなく全身で表現されます。
(明るい内容の時は顔が上向いて背がシャキッと伸びています、困ったときは手を頭に当てるようなしぐさ、
暗い内容の時は気持ち顔を下に向けています)
話されている一つ一つの言葉が聞き取れないことがあったとしても、これらの事から単語を察して、文章全体を理解することが出来ます。

マスクをつけてのコミュニケーションはまだしばらく続きそうですね。
表情だけでない、伝える手段の工夫に心がけたいと思います。