介護施設の利用者への運動指導
動きや内容を説明するときに、
・反応がない
・動きが理解されていない
・別の動きをする
など、指導者側が望む行動にならない時に。
施設のスタッフなどのサポート・補助の方がすぐに
- 『はい、こうしましょ!』と言いながらその方の身体を動かそうとする
- 『○○さん!こっちの手で持つのよ』と動きを修正させる
- 『届かないから、渡しますね』と置いているボールなどをスタッフが取って渡す
スタッフとしては、利用者のためと思ってやっているかもしれませんが…
・反応がない⇒本当に反応無いの?
・動きが理解されていない⇒理解していないから動いていないの?
・別の動きをする⇒同じ動きじゃなきゃダメ?
表出していること(見えていること)を見逃さずキャッチする事と、隠れていること(見えていないこと)を推測する事、両方行ったうえで対応する事が大事です。
ひょっとしたら対応しない方がいいときもあるかもしれません。
参加者(高齢者)がなぜこの体操の場にいるのか?
どういう気持ちで居るのか?
どう過ごしたいのか?
その方の心と身体の状態はどうなのか?
その状態を踏まえてどうしたいのか?
機能訓練の為の体操指導に必要な観るスキルがあります。